翻って、正月三が日。
昆布出汁に濃い、濃ーーーーい白味噌のお汁に、拳大の頭芋がこれまたデカイ丼…もといお椀からはみ出している。頭芋は煮ても煮てもしっかりとした歯応えを残す。ここに白カブ、丸餅。
上にかける鰹節は決して沈むことを許されない程に、濃い汁の表面には薄っすらと膜が張っている。
流石に二日、三日目は頭芋の代わりに小芋が入るのだが、餅は食い上げだ。
幼少の頃より正月三が日の早朝に、
椀を抱えたまま延々と口元をモグモグし続ける少年(長男)の往生際悪い青ざめた顔を眺めながら、叔父
(長男)が冷静な(冷酷な)一言。
「…美味しいとか、美味しくないとか。食べられないとか。無理とか…関係ないの。食べ続けることが、伝統なの。」
ですよねーーーーーーーーーーーーー。
ばんがれ、長男。
因みに妹さんは、兄より早くサッサとペロリですけども(大好物)
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お山にいた為、七草は翌朝の八草に。
「なづな ななくさ とうどのとりが わたらぬさきに♪」
呪文を3度唱えながら、包丁の背でトントントン。旦那さんの実家、京都の伝統です。
ここに餅が入るのも、伝統。味付けは極薄い塩味、刻んだスグキの葉の漬物も添えて、八草です。
性懲りも無く、
毎年恒例蒼ざめる長男(粥嫌い)。
ただ只管続けること、それが伝統なのよ。
それがタンポポの葉っぱでも。
畑の畔で良く見るしろっぽい葉っぱでも。
(凄いよね…冷静に見たら。ダメ、冷静かつ客観的な目線。)
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新学期、始まりましたね!
そうして早、三連休スタートッ!!!ヤル気あんのかッ!!!という事で我が家の伝統、早速今夜からお山にトンボ帰りです。ただ只管通い続ける、コレも伝統。
良い週末を!
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